国産タイトルが北米やヨーロッパでどの程度評価されているのか、その指標としてmetacritic.com Xbox 360部門のランキングから国産タイトルの上位20作品を抜き出してみました。
metacritic.comは北米やヨーロッパの大手ゲーム関連メディアのレビュースコアから独自スコアを100点満点で算出し、ランキングを行っているサイトです。metacritic.comのランキングからは、欧米のメディアが一般的にどのタイトルを高く評価しているのかが読み取れます。
あわせてワースト10も調べてみました。ワーストランキングは順位が高いほど評価が低いということになります。
いずれも開発元が日本のスタジオ、メーカーのものをピックアップしています。
情報元:
metacritic.com
国産タイトルのmetacriticランキング(タイトル名、点数、metacriticでの順位)
1.ストリートファイターIV、93点、8位
2.Rez HD、89点、23位
3.悪魔城ドラキュラ X 月下の夜想曲、89点、24位
4.バーチャファイター 5、89点、29位
5.斑鳩、88点、34位
6.Dead or Alive 4、85点、49位
7.ソウルキャリバーIV、85点、51位
8.デッドライジング、85点、53位
9.デビルメイクライ 4、84点、61位
10.ロックマン 9、82点、81位
11.ソニックザヘッジホッグ 2、82点、88位
12.テイルズオブヴェスペリア、81点、102位
13.Ninja Gaiden II、81点、106位
14.エースコンバット 6、80点、115位
15.ウイニングイレブン 2007、80点、131位
16.ロストプラネット、79点、138位
17.ウイニングイレブン 2006、79点、141位
18.トラスティベル、79点、144位
19.ブルードラゴン、79点、153位
20.ロストオデッセイ、78点、157位
ランキングからは大まかに分けて、まず格闘ゲームや過去の名作(Xbox LIVE アーケード)が評価され、次いでアクションゲーム、そしてJRPGという順になっていることがわかります。
欧米産の格闘ゲームというとMortal Kombatシリーズくらいしかなく、ほぼ国内メーカーの独断場になっています。ゲームシステムは完成されていますし、グラフィックも引けを取らないことから高く評価されたと見られます。
ランクインしているXbox LIVE アーケードタイトルは過去の名作、人気作が揃っています。欧米のゲームが急激に進歩しだしたのは前世代からですが、Xbox LIVE アーケードに収録できる作品となると"洋ゲー"と呼ばれて大味なゲームだった時代になります。
Xbox LIVE アーケードには容量やそれに伴うグラフィックなどの制約がありますし、その中ではまだまだ日本のメーカーが強いということでしょう。
ただしBraidやGeometry Wars: Retro Evolved 2といったオリジナルタイトルが、Rez HDより高く評価されています。海外スタジオからはXbox LIVE アーケード向けのオリジナルタイトルが次々にリリースされているので、日本でもリメイクだけでなくオリジナルタイトルの配信を期待したいところです。
唯一シリーズ2作品が入っているのがウイニングイレブンですが、2007がピークでその後は2008が76点で191位、2009が74点で228位と評価を落としています。入れ替わりに評価を上げているのがウイイレのライバルになるEAのFIFAシリーズで、FIFA 2006が72点で252位なのに対して、FIFA 08は82点で90位、FIFA 09は87点で35位です。
これはゲームが進化しているかがシビアに評価されている表れでしょう。ウイニングイレブンシリーズは新作が出てもゲーム内容がほとんど変わってないのに対し、FIFAシリーズは積極的にオンライン要素を採り入れ、FIFA 09では10対10での対戦や現実の選手のコンディションを反映させるシステムが実現しています。
人気シリーズであってもつねに進化し続けなければ、評価が下がってしまうということでしょう。
進化という点はRPGに対する評価でも言えます。海外でRPGというジャンルが不人気かというとそうではなく、たとえばElder Scrolls IV: Oblivionは94点で5位、Fallout 3は93点で11位、Mass Effectが91点で15位、Fable IIは89点で25位にランクインしています。
これらの海外RPGとJRPGの大きな違いは"自由度"で、海外RPGではプレイヤーの行動の制約をいかになくすか、プレイヤーの意志や選択をどうやってゲームやストーリーに反映させるかという点が重視されています。
その点、JRPGではプレイヤーが重大な決断を迫られるということはなく、制作サイドの用意したシナリオに沿って進むことしかできません。
もちろん自由度が高い方が優れているというわけではありません。むしろ素晴らしいシナリオや計算し尽くされた演出を見せるのであれば、下手な自由度は不必要です。
ただ現状では自由度を高めるのが、RPGに限らずゲーム業界全体の欧米でのトレンドで、評価されやすいのは事実です。海外を意識したタイトルを作る上で、どう採り入れていくのかが評価や売上げを左右するでしょう。
国産タイトルのmetacriticワーストランキング(タイトル名、点数、metacriticでの順位)
1.Bomberman: Act Zero、34点、566位
2.Double D Dodgeball、36点、563位
3.剣豪 Zero、38点、559位
4.ヴァンパイアレイン、38点、558位
5.お姉チャンバラ vorteX 忌血を継ぐ者たち、39点、554位
6.New Rally-X、43点、544位
7.無双OROCHI 魔王再臨 2、44点、533位
8.Mr. ドリラーオンライン、45点、531位
9.ソニックザヘッジホッグ、46点、524位
10.オペレーション・ダークネス、46点、523位
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正直あんま当てにならないランキングっす!!
国によって好みも違うし。
日本は日本。
でも、日本ってあんまソフトレビューってない気が・・・
あと、海外のレビューってズバッと突いてきますよね!!