粟生 隆寛(あおう たかひろ、1984年4月6日 - )は、千葉県市原市出身の日本人プロボクサー。身長168.4cm。ボクシングスタイルは左ボクサーファイター。
経歴・人物
元ボクサーだった父広幸の指導の下、3歳からボクシングを始める。
習志野高校在学中に、史上初のアマチュア高校6冠を達成。高校卒業と同時に帝拳ボクシングジムに入門。入門から4年後の2007年3月3日にはプロの日本フェザー級王座を獲得。現在、最も将来を期待されている若手ホープである。
2009年1月現在のランキング・獲得タイトルは、日本フェザー級王座(防衛3回)、WBA世界フェザー級4位、WBC世界フェザー級3位。
実弟の竜太も2005年11月に帝拳からプロボクサーデビューした。
戦歴
- アマ戦績: 76勝(27KO・RSC) 3敗
- 2003年9月6日、帝拳ジム所属でプロデビュー。柏原広(ヨネクラ)を相手に2RTKO勝ちを収める。
- 2戦目(2003年12月6日)、佐梁孝志(広島三栄)と対戦し、1RKO勝ちを収める。この試合で粟生は、プロ・アマを通じて60連勝を達成。
- 3戦目(2004年1月31日)、ニリョン・ヌーエス(ベネズエラ)と対戦し、3RKO勝ちを収める。
- 4戦目(2004年5月1日)、北原久己(進光)と対戦し、5RTKO勝ちを収める。
- 5戦目(2004年10月2日)、佐藤要介(ヨネクラ)と対戦し、8R判定勝ちを収める。
- 6戦目(2005年2月5日)、羅相賛(韓国フェザー級7位)と対戦し、1RKO勝ちを収める。
- 7戦目(2005年4月16日)、マリオ・ロドリゲス(メキシコ)と対戦し、6R判定勝ちを収める。この試合後、日本ランクイン(日本フェザー級10位)。
- 8戦目(2005年7月2日)、元日本ランカーの宮田芳憲(角海老宝石)と対戦。宮田のタフネスに苦戦したものの、僅差で10R判定勝ちを収める。
- 9戦目(2005年9月25日)、文在春(韓国スーパーバンタム級3位)と対戦。1R序盤に粟生がダウンを奪うも、中盤には逆にダウンを奪われる展開。しかし終盤にはダウンを奪い返して1RTKO勝ちを収める。
- 10戦目(2006年1月7日)、元WBA中南米スーパーバンタム級王者リチャード・カリーリョ(ベネズエラ)と対戦し、通算3度のダウンを奪う大差で10R判定勝ち。この試合後、世界ランクイン(WBC世界フェザー級23位)
- 11戦目(2006年3月25日)、オズワルド・フアレス(メキシコ)と対戦し、2RKO勝ちを収める。
- 12戦目(2006年6月3日)、フランシスコ・ディアンソ(メキシコ)が繰り出す反則ギリギリの変則ボクシングに苦戦したものの、最大7ポイント差をつける大差で10R判定勝ちを収める。この試合で粟生はプロ・アマ通じて70連勝を達成。
- 13戦目(2006年11月13日)、前中米フェザー級王者のカブリエル・ペレスと対戦。1R早々からダウンを奪い、6Rにカウンターを決めると、ペレスは千鳥足で粟生に背を向けてロープにもたれかかる。ここでレフェリーが間に入り、粟生のTKO勝利を宣告(6RTKO勝ち)。この試合後、WBC世界フェザー級15位にランクイン。これにより世界タイトル挑戦権を獲得。JBCの規定(世界ランキング15位以内に入った選手は日本ランクから外れる)により、日本ランキングから外れる。
- 14戦目(2007年3月3日)、日本フェザー級チャンピオン梅津宏治に挑戦し判定勝ちを収め、タイトルを獲得。この試合でプロ・アマ通じて72連勝を達成。帝拳ジム会長本田明彦は、タイトル獲得後も最低10戦は経験を積ませてから世界挑戦をさせるとコメントしている。
- 15戦目(2007年7月7日)、日本フェザー級6位の秋葉慶介(角海老宝石)を相手に、初防衛戦で3-0の判定勝利を収めた。
- 16戦目(2007年11月3日)、日本フェザー級7位の上野則之(ワタナベ)を相手に日本王座2度目の防衛戦を行う。この試合、粟生はこれまでの足を使ったスタイリッシュなボクシングを捨て、序盤から積極的にインファイトを仕掛け、終始圧倒し3-0の判定勝利を収めた。
- 17戦目(2008年4月5日)、チャンピオンカーニバルの相手に、OPBF東洋太平洋フェザー級王者の榎洋之と対戦。試合は粟生の日本王座、榎のOPBF王座の両方が賭けられるダブルタイトル戦となった。
- 試合は両者譲らず一進一退の攻防を繰り広げ、12ラウンドを戦い抜いた。判定の結果は、三人のジャッジが全て引き分け(115-115がひとり、114-114がふたり)としたため、粟生は日本王座3度目の防衛という形になったが、OPBF王座の奪取はならなかった。
- 18戦目(2008年10月16日)、国立代々木第一体育館にて、WBC世界フェザー級王者のオスカー・ラリオスに挑戦。王者を相手に序盤から攻勢を仕掛け、4Rにはダウンを奪ったが、後半アウトボクシングに切り替えたラリオスを攻略できず、1-2の判定で敗れタイトル奪取ならず。プロ初黒星と共にアマチュア時代からの連勝も止まった。
- 19戦目(2009年3月12日)、後楽園ホールにて、WBC世界フェザー級王者のオスカー・ラリオスと再戦することが決定。
獲得タイトル
アマチュア時の獲得タイトル
- 選抜大会バンタム級優勝(高校1年時)
- 高校総体バンタム級優勝(高校2年時)
- 国体バンタム級優勝(高校2年時)
- 選抜大会フェザー級優勝(高校2年時)
- 高校総体フェザー級優勝(高校3年時)
- 国体フェザー級優勝(高校3年時)
プロ時の獲得タイトル
- 第54代日本フェザー級王者(防衛3)
- 東日本ボクシング協会認定2007年3月度月間MVP
- 第28回チャンピオンカーニバル技能賞
- 東日本ボクシング協会認定2007年11月度月間MVP
本名 |
粟生 隆寛 |
階級 |
フェザー級 |
国籍 |
日本 |
誕生日 |
1984年4月6日(24歳) |
出身地 |
千葉県市原市 |
スタイル |
サウスポー |
プロボクシング戦績 |
総試合数 |
18 |
勝ち |
16 |
KO勝ち |
8 |
敗け |
1 |
引き分け |
1 |
無効試合 |
0 |
・Wikipediaより編集&抜粋
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