ナジーム・ハメド
元WBC・IBF・WBO世界フェザー級王者。フェザー級離れした強力なパンチ力と天才的かつ独創的なボクシングセンスを持ち、KO率は90%以上を誇る。イエメン国籍を持つ(育ちはイギリス)。「PRINCE」(王子・悪魔王子)の愛称で親しまれた。
従来のボクシングからは考えられないような常識外れのスタイルと戦法で相手を翻弄し、強靭な下半身で生み出される力と共にジャブなどのリードブローをほとんど打たずに、死角を突く鋭いパンチでフェザー級にしてKO率90%を誇った。
基本的にガードをせず、背骨が直角に曲がるほどの関節の柔らかさを生かしたスウェーバック、そして上半身を後ろに傾斜させて相手のパンチをかわす戦法や、背面を完全に相手に見せるほどの深いダッキング等のディフェンステクニックを持つ。
薄ら笑いを浮かべつつノーガードのまま相手選手に近づき、相手選手のパンチをくねくねと体をくねらす独特のウィービングで交わした後、突然足のステップとは関係ないタイミングで体ごと相手に飛びかかっていくようなパンチを繰り出し、相手を粉砕する試合が多かった。
特に、スウェーバックしながらカウンターパンチを繰り出すという普通は不可能な2つの動作を同時にやってのけ、なおかつそのようなパンチで相手選手をKOするなどということは彼以外にはとても真似の出来ない事だろう。
クリンチを身体ごとしゃがむような動作ですり抜けてアッパーを放つ、スウェーバックの体勢のままバックステップし、なおかつその状態からパンチを出す等、他の選手には不可能なテクニックを駆使する。
また試合以外でも、入場の際の派手なパフォーマンス、前転してリングインなどの独自のスタイルを貫いた。
アマチュア: 67戦 62勝 17KO 5敗
プロ: 37戦 36勝 32KO 1敗
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
・プロでの唯一の敗戦は「メキシコの生きる伝説」マルコ・アントニオ・バレラ戦のみ。
この試合は本当に凄かった。
特にバレラの異様なほどの殺気・・・
飛ぶ鳥を落とす勢いだったハメドを文句無く判定で下した。
素晴らしい名勝負でした!!
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